NHK交響楽団 正指揮者の外山雄三氏は

2023711日、慢性腎臓病のため長野県の自宅で逝去されました。享年92

     外山先生!! ありがとうございました     

                          

 

外山雄三先生のご逝去の報に接し心よりお悔やみ申し上げます。

何と悲しいことでしょう・・・。また一人大切な方が逝ってしまわれました。

 

三青30周年記念音楽会(ウイーンホール)には駆けつけてくださり その後

 出来上がったばかりのさんせいホールを見にいらしてくださいました。そしてあのグランド ピアノを寄贈してくださったんです。

 外山先生のことを知らない方もいらっしゃると思いますので 簡単にご紹介します。 

指揮者としてはN響や大阪フィル・京都・名古屋・仙台などのオーケストラを長年にわたり 指揮なさり90歳を過ぎても指揮台に立ち続けていらっしゃいました。死の1か月半ほど前の5 月末にはパシフィック・フィルハーモニーアを指揮し、演奏の途中で体調を崩して退場、そ れでも終演後に車椅子で再び舞台に現れ喝采を浴び これが最後の演奏となりました。

 

 作曲家としては「あんたがたどこさ」「ソーラン節」「八木節」など日本のうたがちりば められた「管弦楽のためのラプソディ」は最も有名でオーケストラの海外公演では必ずと言 っていいくらい演奏され 世界的に名声を高めました。他にも交響曲、協奏曲、合唱曲など 沢山の作品があります。

 三青とうたごえと外山先生の関わりは西は関西合唱団の元指揮者の守屋博之氏と、東は我 が三青の元団長の斎藤良三氏が太いパイプを作ってくれたお陰で沢山の合唱曲が生み出され ました。

 国鉄のたたかいを歌った交響曲「風雪」・核兵器廃絶の願いを歌った「永遠のみどり」「み どりの炎」「人類のあたらしい規則」・憲法の心を歌った交響曲「五月の歌」(憲法施行40 周年記念名古屋市民フェスティバル実行委員会委嘱)・合唱組曲「空に小鳥がいなくなった 日」「日本国憲法第九条」・「エセニンの思い出」・オペラ「たたかわなかった兵士の話 」他多数・・・

 オペラ「カルメン」の八王子公演では 外山雄三指揮・山田洋次演出・成田絵智子(カルメ ン)・合唱三多摩青年合唱団で たばこ女工や村人になり闘牛場の場面では熱狂的な闘牛フ ァンになり ソリストたちと絡みながら演じた楽しい思い出があります。 

 そして1971年から30年続いた三多摩第九合唱団(三青も事務局として関わった)の第1回目 は外山先生と新星日本交響楽団でその後何度も指揮者として 又相談役として助けていただ きました。

 これまでお世話になったすべてのことに感謝申し上げますと共に

 心よりご冥福をお祈り申し上げます。

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